4SessionsをTradingViewで表示してみる
4Sessionsとは
MT4やMT5で多くの方に使用されている、4Sessionsというインジケータがあります。
4Sessionsはオセアニア、東京、ロンドン、ニューヨークの各市場を色分けし、値幅を表示してくれるインジケータです。
デイトレやスキャルピングをやる方にとっては市場毎の特徴の把握が必要であるため、視覚的に即判断できるこのインジケータの使用は非常に有用だと思います。
時間帯色分けをTradingViewで表示する
私はMT4に使いづらさを感じていますので、TradingViewで4Sessionsを表示することにしました。
値幅表示を除き、時間帯の色分けだけ行うのは非常に簡単です。
TradingViewのPineエディタで簡単なコーディングを行うだけでチャート上の時間帯を色分けできます。
コーディングを書いてみる
1.Pineエディタを開く
TradingViewのチャートを開くと下部に【Pineエディタ】というタブがあります。
タブを押下すると、下図のようなPineスクリプトエディタが展開されます。
2.ペロッとコードをコピペ
実際にコードを書いてみます。
新規作成から始めたいので、【開く】→【新規の空のインジケータ】を押下します。
押下すると上図のように「名前なしのスクリプト」というタイトルで何かがちょろっと書かれた状態になると思います。
いろいろ端折ってしまいますが、書かれているコードを全消去して下記コードをコピペしてください。
// This source code is subject to the terms of the Mozilla Public License 2.0 at https://mozilla.org/MPL/2.0/ // © ts_investment // @version=4 study(title="4sessions", overlay=true) // セッションを定義します。 tokyo = time(timeframe.period, "2000-0300") london = time(timeframe.period, "0400-1100") newyork = time(timeframe.period, "0800-1400") // 背景色の透明度を設定します。 bg_red = color.new(color.red, 80) bg_blue = color.new(color.blue, 80) bg_green = color.new(color.green, 80) // 背景色を描画します。 bgcolor(tokyo ? bg_blue : na, title="Tokyo") bgcolor(london ? bg_green : na, title="London") bgcolor(newyork ? bg_red : na, title="New York")
少し解説していきます。
中身に興味がない方はすっ飛ばして「チャートに時間帯の色分けを表示させる」へ進んでください。
study(title="4sessions", overlay=true)
上記はおまじないと思ってしまって良いです。
overlayをtrueにすることでチャート上にコードの処理を反映できます。
falseの場合は別途インジケータとして色分けされたものが表示されることになります。
// セッションを定義します。 tokyo = time(timeframe.period, "2000-0300") london = time(timeframe.period, "0400-1100") newyork = time(timeframe.period, "0800-1400")
各市場の時間帯を定義します。
GMTの設定によって時間帯の設定が変わりますので、表示してみて「あれ?所望の時間帯じゃなくね?」っていう人はここを調整してください。
上記ではオセアニア市場は除外しています。
オセアニア市場は基本的に値動きが少なく、取引量も少ないです。
また、どこのFX業者でもスプレッドが広がっており、ちょっと大きめの注文が入るだけで価格が飛んだりします。
この時間帯に裁量を行う人はあまりいないのではと個人的に思うため除外しました。
追加したい方は同じように作れば良いのでお試しください(/・ω・)/
// 背景色の透明度を設定します。 bg_red = color.new(color.red, 80) bg_blue = color.new(color.blue, 80) bg_green = color.new(color.green, 80)
背景の透明度を設定します。
別にまんまでえーで!って人はここを削除するか、80→100にすれば良いです。
bgcolorのtranspという引数で指定しても良いですが、今後は推奨しないよーっていう警告が出ますので上記のように書きました。
// 背景色を描画します。 bgcolor(tokyo ? bg_blue : na, title="Tokyo") bgcolor(london ? bg_green : na, title="London") bgcolor(newyork ? bg_red : na, title="New York")
bgcolorというメソッドに先ほど透明度をいじった変数を上記のように入れてあげます。
タイトルは何付けても良いです。
ここまでで間違っていなければ下準備は終了です。
チャートに時間帯の色分けを表示させる
コードをコピペしたらいよいよチャートに反映です。
コードが書けていれば【チャートに追加】を押下するとチャート上に時間帯の色分けが表示されるはずです。
ご参考になればうれしいです。では!